営業・IT・人材・経営戦略のベストパートナー 株式会社リンクコンサルティンググループ

1min. ノウハウ
1min. Know-how

人事関連・採用関連のノウハウとニュースの解説です

人事関連、採用関連の知っておきたいノウハウや、気になるニュースを解説して、
ピックアップ掲載しています。気ままな、不定期の連載ですが、実践の参考にしてください。

2022新卒採用のポイント

Webコミュニケーションが大切に

❶Web会社説明会の現状
ベテラン人事の方になればなるほど、Web会社説明会やWeb面接では人物が見極められないという意見が多いようです。これまで培った独自の選球眼が活かせないもどかしさも大きいようです。Webでは、言語以外の情報(表情・ジェスチャー・アイコンタクトなど)が得づらく、感情や熱量が読み取りにくく感じることが多々あります。これは企業側からも、学生側からも同様で、お互いにいろいろなアイデアで取り組んでいます。

❷Web説明会への学生の印象
このコロナ禍では、Web説明会も開催せざるを得ない状況です。また、実際、学生の7割は採用のWeb化でメリットを感じています。交通費や移動時間の節約、対面よりも緊張しない、企業情報や自己PRをパソコンの横に張っておける、などが理由です。一方で、デメリットとしては、企業や社員の雰囲気が分かりにくいという意見が一番多くあげられています。デメリットを克服するWebプレゼンテーションやコミュニケーションで、差がつく採用になってきています。

❸Webコミュニケーションを考える
Web会社説明会を盛り上げたり、説明を「理解できたと実感させる」ためには、関わり合いを少しでも多くつくる必要があります。その場合は、録画配信よりライブ配信のほうがおこないやすいでしょう。一人で視聴していると集中力が途切れやすいので、1コンテンツを10~15分以内程度に区切り、その間に質疑応答や感想の共有などをはさむのも有効です。また、話者の顔を見せて話すことも重要です。話し手の顔が見えるほうが、視聴してもらえるという研究結果もあります。

❹次回からできる、Zoomの機能
簡単なZoom機能を紹介します。(投票機能)設問を設定し、投票を募り、結果を共有できます。今日の説明会で聞きたい話を投票させるなど、手軽に参加者を巻き込むことができます。(ブレイクアウトルーム)Zoomの会議の中で、さらに班をわけることができます。面談やグループワークも可能です。(スマホやタブレットで参加)話者用のPCとは別のもう1台で参加しておき、スマホなどで移動しながら、実際の仕事場を中継で見せることもできます。

面接では、担当者も見られている

❶Webの落とし穴
Web面接においても、油断大敵。こちらが見ているつもりでも、応募者からもかなり見られていることを念頭におかなくてはなりません。実際、「面接官の反応が薄く、話の内容や熱意がきちんと伝わっているか不安になった」ということが志望度や企業イメージに最もネガティブな影響を与えているという調査があります。応募者側も実は同様の注意が必要ですが、企業側は特に、Web選考を通じて、この人に会ってみたい!というイメージづけすることがとても大切です。

❷Webのトラブル、あらかじめ対応策を
通信トラブルが発生し、面接の実施や継続が困難となった際の対応にも配慮が必要です。例えば、通信障害などの機器のトラブルが選考に影響しないと伝え安心してもらう、最終的に十分な時間をかけて面接ができなかった場合には、別途日程をもうける、Webの通信ができなくなった場合の緊急連絡先(電話)をあらかじめ伝えておくなど、対応方法を決めておくのがお勧めです。些細なことからこれまでの双方の努力が無駄にならない配慮も必要です。

❸Webでも伝える!魅力づけ
Webの場合は、選考の場であっても企業理解のステップを組み入れ、より丁寧に学生の企業理解を促進したほうがいいでしょう。会社説明会の内容を簡単に振り返り、自社の魅力を再アピールします。特に「会社の雰囲気がわからない」という点がWebの弱点になりますので、面接官自身のキャリアや自己紹介なども有効です。また、対面の面接よりも、表情を十分に伝えること、傾聴姿勢をもつことも、つい忘れがちですが極めて重要です。

❹Webで見極め
Web面接では、必然的に言語的情報(雰囲気や印象ではなく、言っている内容)にフォーカスすることになります。だからこそ、質問はYes/Noで答えられるクローズドクエスチョンではなく、オープンクエスチョンでの実施がおすすめです。クローズドクエスチョンは、話の展開が膨らみません。また、よくある想定質問についても、応募者があらかじめ用意した回答に誘導されてしまい、評価がしにくくなります。「求める人材を見極める」目的にそった質問が大切です。