①6月の内定率は65%越えか
6月1日は政府の採用ルールでは面接解禁です。形骸化しているとはいえ、6月に最終面接に臨む学生も多くいます。内定率は、概ね65%越えが予測され、前年比5~10ポイント上昇です(統計によって最大10ポイントのブレがあります)。時期としては、前年比で2週間~1か月早い感覚です。まだまだ、終了できない中小企業も多くいる中で、今後の学生は、業界チェンジ、企業規模チェンジ、地元チェンジ、職種チェンジ、進学就職チェンジの学生です。狙いを定めて、少数でも、コアマッチングを狙っていく継続活動になりそうです。
②内定辞退率は上昇するか?
内定辞退率は統計値では65%です。この数字から見ると3人に2人は辞退する計算になります。最近の学生の傾向は、とりあえず提出する学生が増加しています。承諾書を出さずに、不採用になるくらいなら、法的拘束がないため承諾しておいた方が得策との考えでしょう。学生側の気持ちも良くわかりますし、時代の変化も感じます。特に中小企業においては、内定承諾書の重要度も軽んじられやすい傾向です。企業側としては、合格者の入社可能性ごとに区分して内定を出したり、内定を出す前のフォローを緻密にしたり、いろいろな策を講じています。
③6月はとても重要
就活生の中で、6月30日までに就活を終了したい学生は70%以上で、6月は大きなヤマになります。最終面接での人材の見極めや、内定者の囲い込みや、新たな学生の呼び込みや、来季へのインターンシップの準備など、盛りだくさんです。今年は、コロナの影響もほぼ受けず、航空・観光など一部の業種を除き、堅調な採用意欲が報じられています。新卒への期待も各社大きく、6月の活動は重要です。通年採用疲れの企業様も多いのですが、採用成果を出して、投資回収をするためにも、是非とも、採用への時間の拡大をお願いしたいところです。