①内定フォローでの3つの人気内容
内定を獲得して企業に就職するかどうかを決めるために「フォローは必要ない」との回答は 9.2%にとどまり、意外にもほとんどの学生が、就職先決定のためにフォローを必要としていることがわかりました。学生が希望するフォロー内容のトップ3は、①「現場社員との面談」(52.2%)、②「人事担当者との面談」(42.5%)、③「社内や施設などの見学会」(39.8%)で、「オンライン面談」(25.6%)や「オンライン懇親会」(18.6%)(ディスコ社等調査)よりも人気です。やはり、意思決定の前に、直接足を運んで企業理解を深めたいという学生が多いようです。学生も企業もオンライン慣れしてリアルは面倒と思うこともありますが、ここは将来への教育としておこなってみてはどうでしょうか?
②内定フォローでの3つの理解
「企業選択をするとき、どのような企業がよいと思いますか?」の質問に対するトップ3は、①「安定している会社」(43%)、②「自分のやりたい仕事(職種)ができる会社」(35%)、③「給料の良い会社」(18%)(マイナビ社等調査)でした。内定フォローの中であらためて自社の特徴を伝えることが必要です。①の「安定性」は、将来性とともに内定者のキャリアにどんな影響があるかを示すこと、②の「やりがい」は、内定者がやりたい仕事を具体的に描くことを先輩や人事が面談でサポートすること、③の「給料」は、責任と義務の関係や、上がるものでなく、上げるものであるなどの社会人としての考え方の指導もおこなってみてはどうでしょうか?
③内定フォローでの3つの確認
内定フォローは、企業と学生のミスマッチを防ぐ重要なステップです。学生は、内定獲得までは、本音で語らなかったり、考える余裕がない場合も多く、内定後、改めて会社やキャリアについて考えます。退職理由のトップ3 は①「自身の希望と業務内容のミスマッチ」(38%)、②「待遇や福利厚生に対する不満」(33%)、③「キャリア形成が望めないため」(32%)(アデコ社等調査)でした。入社決定時に、3つのポイントをお互いに理解できていないと後々ミスマッチに苦しむことになります。内定フォローでは、自社において発生傾向が高い退職理由について、どう学生が理解しているかを確認することも必要です。