報道ヒストリー
History
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夢と現状の比較が有効
社長が実践、人材育成
中部経済新聞
「若手が元気な会社は伸びる」と言われます。経営者は常に、若手社員が少しでも早く育ち、自分で判断ができるようになり、一人前として自立し、やりがいを持って将来の幹部へと成長してほしいと願っています。人材育成は中小企業にとって大きな課題ですが、どんなポイントがあるのでしょうか。
①目的意識。
企業内において、手段や方法(プロセス)が重視されすぎて、目的や目標(ゴール)への感度が低くなっている傾向が顕著です。いわゆる目的意識の低下です。社員は、「手段」についてはスキルを磨き実践しますが、「目的」については、何のための業務なのか、を忘れ、機械的に作業を行う場面も多く見受けられます。目的意識なくしては業務の改革も、新たなビジネスモデルも生まれません。そこで、新たな習慣としてGPDCA(ゴール・プラン・ドゥ・チェック・アクション)をお勧めします。
②コミュニケーション力。
コミュニケーション力と聞いて連想することは、「皆と仲良くできること」、「集団行動ができること」となりがちですが、ビジネスで必要なコミュニケーション力は「聴く力」と「伝える力」です。仕事上でのコミュニケーション力の向上は飲み会で仲良くなることではなく、日常の報連相の徹底ですし、ヒアリング力やプレゼンテーション力を磨くことです。さらに組織では、部下育成のために上司は聴く力を磨き、部下の話をじっと聴くことが大切なコミュニケーションとなるのです。
③気づき。
人材育成において何度もチェックするべきことは、(1)経営理念や経営ビジョンの確認、(2)どんな目的で仕事をするのか、(3)どんな役割を果たすのか、 (4)どんな夢を実現するのか、(5)どんなキャリアアップを目指すのか、を改めて描かせてみることです。多くの社員が忘れていた初心を思い起こし、多くのことに気づくでしょう。自分で決めた夢と現状を比べて、どう成長したのか、どこにギャップがあったのかを真剣に考えさせた上での、キャリア指導が効果的です。
【中小企業経営支援協議会、リンクコンサルティンググループ社長 和田康伯】
報道ヒストリー
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