報道ヒストリー
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リンクコンサルティンググループの採用代行(採用アウトソーシング)・人事コンサルティング・経営コンサルティング等の
サービスがテレビ局や新聞社に報道されたヒストリーをご紹介します
「働き続けたい」女性に「働きやすい環境」を提供する会社
フジサンケイビジネスアイ
当社の顧問先で、人材系のコンサルティング、営業系コンサルティングを行っている会社(L社)がある。同社は、人材採用代行サービスに力を入れており、クライアントの評価が高く、好業績である。
L社は、人事系や営業系のコンサルティング業務は組織化された顧問チームがこなす一方、中堅中小企業の人事部門から新卒を中心とした採用活動全般のアウトソーシング業務は専ら女性チームであり、女性が活き活きと活躍している。
W社長は永年人材採用に関わる事業を行っており、以前は多くの社員を使って仕事をしていたが、人材に関する悩みは尽きなかった。数年前からW社長は、「働き続けたい」という女性の中に、能力の高い人材が埋もれていることに着目し、彼女達の「働きやすい環境」を提供し会社を運営する方針に切り替えた。もちろん女性の中には、結婚後の女性、子育て中の女性もいる。
先日、筆者はW社長から「女性を中心の組織にしたら、優秀な女性を採用でき積極的に仕事をしてくれている。この経営スタイルは非常に上手くいっているので一度見てくれませんか?」と声をかけられ伺うことにした。
約束の朝、社を訪ねると毎週月曜10時から始まるミーティングの最中であった。各人が前週の活動報告と今週の計画を発表し、W社長がお客様の採用状況を報告しながら、具体的な仕事の協力を要請していた。
ミーティングが終了した所で、W社長から会議に出席した感想を求められた。筆者はまず女性社員の入社経緯や動機、担当業務などを尋ねた。
アメリカからの帰国子女でアパレル関係の仕事をしていたKNさん、フィリピンで働いた経験のあるKOさん、不定期な勤務状況の飲食関係から転職したFさん、化粧品販売関係の仕事をしていたIさん、元英会話講師のTさん…。彼女たちの入社経緯は様々であるが、動機は「子育てと仕事を両立させたいと同時にやり甲斐のある仕事をしたい」ということだそうだ。
女性社員と話し合いを通じて、以下のことを実感した。
第1に、全員が家庭と仕事を両立できる今の職場環境をありがたいと感じていること。月末に全員で各人の翌月分の仕事と勤務日数を、互いの事情を考慮し合って調整を行っている。また毎朝、当日の出勤者で10分間ミーティングを行い、その日の業務確認と各人の事情を加味した担当変更も行う。出社できない場合には、Skypeでのミーティングも自主的に行っている。このように互いが連帯感を持って働く環境が出来上がっている。
第2に、家計を助ける為に止む無く働いているのではなく、お客様(広くいえば社会)に役立つ仕事がしたいと強く思っていることである。お客様から「当社(L社)に仕事を頼んで本当に良かった」といわれることが大変嬉しいし、それが仕事の励みであり、誇りであるという。その為に必要なスキルの習得にも積極的であり、全員が自己実現を目指している。
第3には女性として家庭と仕事を両立できる自由度の高い働き甲斐のある職場を提供してくれるW社長への感謝と信頼である。W社長は営業の最前線で仕事をしている。クライアントのことを考えると時には厳しい要求を女性陣に出しているかもしれない、がしかしW社長が私利私欲なく、三方良し(売り手良し・買い手良し・世間良し)の精神で仕事をしているからこそ、全員がそれに続くのであろう。
ちなみにL社の経営理念は「関わる人をより良くしよう」であり、単なるお題目でないことは女性社員と接した筆者にも伝わってきた。
クライアントの現場(小売店の店頭)で、自分たちが関与した新入社員が元気に働いているかを、こっそり現場視察したという女性社員の話には筆者も心を打たれた。
社長以下、全員が力を合わせて会社を良くしていこうという社風、愛社精神は素晴らしく、L社の将来を考えるとパートナーシップ、更には各人が社を自分の会社と考えるオーナーシップ経営に進化するのではないかと、筆者には感じられた。
最後にユニークなL社の社員採用の方法を紹介する。自社の採用活動でどの人を採用するかには、女性社員がかなりの決定権を持つという。彼女たちに聞くと、重要視しているのは、経営理念への共感度、志望動機、働く人として仕事に対する思いと責任感なのだという。
採用活動は年に数回行われるが、最近の募集活動においての応募者は、1回につき60名にも及ぶ。このことが選ばれた応募者はもちろん、採用活動を実施する女性社員たちにとっての会社への誇りにもつながっているようだ。
社員自らが自分たちと一緒になり、チームの一員として活躍してもらえる人物のみを採用するため、結果として採用は慎重かつ狭き門となるそうだ。
安部政権におけるアベノミクス3本目の矢、民間投資を喚起する成長戦略が日本再生の鍵であり、具体策の1つに、女性の社会参加の促進、女性が活躍する組織づくりが挙げられている。
L社のような会社は間違いなく、今後も女性が活躍していける組織であろう。女性社員はみな笑顔が素晴らしく、自分自身を高めこの職場を主体的に良くし働き続けたいという思いが伝わってきた。
少子化が進み、働き手が減少していく日本社会において、L社のような企業が永続性と将来性のある企業ではないだろうか。
報道ヒストリー
- 2014.09 フジサンケイビジネスアイ
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