報道ヒストリー
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中小企業の理念や誇りを学生に－。愛知中小企業家同友会（佐々木正喜会長）は十九日、名古屋市中村区のクレール・ワンダーランドで、就職懇談会を開催した。東海三県下の大学・短大・専門学校約五十校の就職担当者と会員を合わせ百人が参加し、人材育成などについて活発に討論した。懇談会は、中小企業のよさを就職担当者に理解してもらおうと毎年、開いている。 冒頭、佐々木会長は、「大手企業を中心に、就職活動は年々早期化しているが、早ければいいというものではない。学生とじっくりひざを突き合わせながら、話し合いたい」と述べた。 パネルディスカッションでは、会員四社が人材戦略などを討議した。「（生き残りのためには）企画・提案力が重要。自分で考えて立案できる人材が必要だ」（溝口郷史東海共同印刷社長）と求める人物像を明確にする一方、「小さな食品スーパーに門戸をたたいてくれる学生は少ない」（山田博比古山彦社長）と、中小企業ならではの悩みも聞かれた。 しかし、「建物が完成した姿は喜びにつながる」（岩田政三岩田硝子社長）と、仕事の喜びを示す経営者や、「七年前、初めて採用した大学卒業生が力をつけ、売上高が４０％伸びた」（加藤明彦エイベックス社長）とする報告もあった。グループ討論でも、各学校の就職状況や企業側の現状などが、活発に話し合われた。