①インターンシップ
オンラインとリアルで実施し、秋冬インターンシップでは採用への導線強化する企業が急増中。インターンシップの内容は、ワンデーの場合には「仕事体験」ですが、中小・中堅企業各社においてはいかに採用に結びつけていくかを重視する企業が増え、参加学生の業界や職種を研究も目的とは相反する場面も出てきそうです。採用に繋がりにくいが、やらないわけにはいかないという声も多く聞かれます。
②就活スケジュール
経団連が発表した、就職活動スケジュールの撤廃は大きな混乱を招く危険性が高いため、2021のスケジュールを政府が引き継ぎ、現行日程の維持となりましたが、実際に大手企業を含め、スケジュールを遵守していく企業は減少し、将来の就職スケジュールの撤廃に伴う、通年採用を視野に入れた準備をしていく2022採用になりそうです。
③コロナ禍
新卒採用の目的を、単なる労働力確保としての採用ではなく、企業文化を継承していくための採用と位置づけている企業が多いため、現段階では経済環境の悪化に連動し、採用数を抑制する企業はあるものの、採用を中止する企業は少ない模様です。むしろ近年の採用難を背景に、優秀な若手層を確保したい意欲が高まることも考えられます。
④就職氷河期の再来?
経団連は、「雇用維持」に最優先で取り組む姿勢を表明しており、「第2の就職氷河期を作らない」方針を打ち出しています。採用数を抑制する企業は増加しますが、中長期的な組織の高齢化や若年層社員の不足感を反映し、採用意欲の減少は一部にとどまり、2009年のリーマンショックのような、就職氷河期になる可能性は薄いと考えています。